愛知県地域医療再生計画から見る県内の医療状況

もし愛知県内で医師として働くことを目指すのであれば、同県における地域医療再生計画を確認しておくことは重要でしょう。
どのように変革を進めていくのか、その方向性によって働き方を考えなければいけない医師も出てくるものです。

そこで、今回は県内における医療の状況がどのようになっているのかを、地域医療再生計画から少し読みとって、ご紹介してまいりたいと思います。

愛知県地域医療再生計画の概要

全体的な概要としては、以下の3つの柱を掲げています。

1. 小児・周産期等医療体制の構築 (小児救急医療対策・周産期医療対策・障害児医療対策・女性医師・看護職員確保対策)
2. 救急医療体制の構築
3. 精神医療体制の構築

この再生計画では、3つの体制に関する再生計画が主となりますが、項目毎に「現状の分析及び課題」、「対策」、「目標」、「具体的な方策」についての内容が記載されており、この計画に基づいて改善を進めていくものとされます。

愛知県内の医療の現状分析及び課題

様々な課題があり、それについて現状分析がなされているところですが、中でも重要と思われるものが、救急医療体制の構築について、精神医療体制の構築についてです。
この2点について、以下に簡潔にまとめてみました。

1. 救急医療体制の構築について

知多半島医療圏の入院救急医療において、いつでも対応することができる医療機関の設置、救急患者の受け入れ態勢を確保することが急務とされている

2. 精神医療体制の構築について

精神科医における勤務医が少なく、増加の促進を促す必要性があります。
また、精神科救急においては、身体疾患を併発している患者様の対応を行うことができる医療機関を改めて整備する必要性があります。
認知症疾患に関する整備、ネットワーク化が進んでいないため、進めていかなければならない現状です。

課題に対する具体的な対策

では、引き続き課題に対する具体的な対策についてみていきたいと思います。
ここでは3つの体制構築に関して様々な具体案が述べられていますので、その内容を抜粋してまいります。

【愛知県地域医療再生計画より引用】
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000095187.pdf

1. 小児・周産期医療体制の構築
1-1 小児救急医療対策
①3次小児救急医療に対応するセンターの整備
②小児集中治療学寄附講座設置
③休日急病診療所施設整備事業(小児1次対応)
④休日急病診療所運営費助成事業(小児1次対応)
⑤適正受診普及啓発事業

1-2 周産期医療対策
①MFICU 整備事業
②NICU・GCU 整備事業
③周産期医療学寄附講座設置
④東三河分娩施設運営費助成事業

1-3 障害児医療対策
①発達障害医療等の拠点施設整備
②障害児(者)医療に係る研修事業
③障害児(者)医療学寄附講座設置

1-4 女性医師・看護職員確保対策
①院内保育所整備事業
②臨地実習指導者講習会事業
③看護職員就職フェア事業

2. 救急医療体制の構築
①急性期対応医療機関整備事業
②連携支援病床整備事業
③ドクターカー整備事業
④在宅支援病床整備事業
⑤圏域を越えた医療連携のモデル構築事業
⑥災害拠点病院自家発電施設整備事業

3. 精神医療体制の構築
①精神科医療学寄附講座設置
②精神・身体合併症対応病床整備事業
③精神・身体合併症医師派遣事業
④精神・身体合併症対応病床運営費助成事業
⑤認知症疾患医療センター運営費助成事業
⑥認知症の専門医療を可能とするIT技術を活用した基盤整備事業