愛知の医療計画- 2件

愛知県保健医療計画から見る県内の医療状況

愛知県保健医療計画から見る県内の医療状況

愛知県保健医療計画というものについて、皆さんは既にご存じでしょうか。
この保健医療計画からは、同県が医療を提供する体制に関する基本的な方針や、計画などが記載されているものです。
この内容をあらかじめ確認しておくことによって、同県における様々な状況に関する情報を入手することができるため、同県での勤務を検討している医師の皆さんは、原文に関しても愛知県のホームページ内により入手することができますので、ぜひご一読いただければと思います。

それでは、保健医療計画の中より内容を少しまとめてみましたので、ぜひご覧ください。

愛知県保健医療計画の基本理念

2017年3月、医療提供体制の確保に関する基本方針及び、医療計画作成指針が改正されました。
その内容に基づき、同県の計画も見直しが進められたというものです。
愛知県がん対策推進計画、愛知県高齢者健康福祉計画などの新たな計画も策定されるため、これらとの整合性を図るための見直しも行われております。

同計画では、計画の進行管理に関しては愛知県医療審議会に都度報告を行い、進捗状況の評価、方策等に関する意見を求めるなどし、進行管理の徹底を図っています。
また、進捗状況に関しては同県ホームページに掲載するなど、十分な広報を行うものとしています。

愛知県内の地域ごとの概況

ここでは、県内における様々な概況について、少しまとめてみたいと思います。

同県はいわば本州の中央にあります。西部は木曽川によって作られた平野、東側には尾張丘陵があり、南にのびた丘陵の先には知多半島が形成されています。
名古屋市を中心とした東西交通によって、産業や経済などの条件には恵まれているため、大企業であるトヨタを始め、製造品出荷に関しては全国でも1位とされる工業県と言われています。

道路状況が良いため、大変アクセスが便利なっており、東名、新東名、名神高速道路がその役割を担っていますが、同時に中央自動車道、東海北陸自動車道、東名阪自動車道も伸びており、動きやすい街と言えるでしょう。
また、鉄道に関しても多くの線が走っており、空港もあるため、いずれの地域にも移動しやすいものと思われます。

地域医療区層の推進

地域医療構想の主な内容としては、構想区域の設定、必要病床数の推計といった部分が挙げられます。

構想区域の設定としては、尾張中部医療圏はその敷地面積が小さく、圏内の患者の多くが名古屋医療圏(名古屋市)に流入しているため、名古屋医療圏と統合することによって、1つの構想区域とし、その他2次医療圏を、それぞれの構想区域と設定しています。
設定された構想区域ごとに、医療需要の推計や調整、必要となる病床数の推計や各構想を実現するための方策、委員会の設置、病床機能に関する病床の情報提供推進などを行うことを、推進していくものとしています。

愛知県地域医療再生計画から見る県内の医療状況

愛知県地域医療再生計画から見る県内の医療状況

もし愛知県内で医師として働くことを目指すのであれば、同県における地域医療再生計画を確認しておくことは重要でしょう。
どのように変革を進めていくのか、その方向性によって働き方を考えなければいけない医師も出てくるものです。

そこで、今回は県内における医療の状況がどのようになっているのかを、地域医療再生計画から少し読みとって、ご紹介してまいりたいと思います。

愛知県地域医療再生計画の概要

全体的な概要としては、以下の3つの柱を掲げています。

1. 小児・周産期等医療体制の構築 (小児救急医療対策・周産期医療対策・障害児医療対策・女性医師・看護職員確保対策)
2. 救急医療体制の構築
3. 精神医療体制の構築

この再生計画では、3つの体制に関する再生計画が主となりますが、項目毎に「現状の分析及び課題」、「対策」、「目標」、「具体的な方策」についての内容が記載されており、この計画に基づいて改善を進めていくものとされます。

愛知県内の医療の現状分析及び課題

様々な課題があり、それについて現状分析がなされているところですが、中でも重要と思われるものが、救急医療体制の構築について、精神医療体制の構築についてです。
この2点について、以下に簡潔にまとめてみました。

1. 救急医療体制の構築について

知多半島医療圏の入院救急医療において、いつでも対応することができる医療機関の設置、救急患者の受け入れ態勢を確保することが急務とされている

2. 精神医療体制の構築について

精神科医における勤務医が少なく、増加の促進を促す必要性があります。
また、精神科救急においては、身体疾患を併発している患者様の対応を行うことができる医療機関を改めて整備する必要性があります。
認知症疾患に関する整備、ネットワーク化が進んでいないため、進めていかなければならない現状です。

課題に対する具体的な対策

では、引き続き課題に対する具体的な対策についてみていきたいと思います。
ここでは3つの体制構築に関して様々な具体案が述べられていますので、その内容を抜粋してまいります。

【愛知県地域医療再生計画より引用】
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000095187.pdf

1. 小児・周産期医療体制の構築
1-1 小児救急医療対策
①3次小児救急医療に対応するセンターの整備
②小児集中治療学寄附講座設置
③休日急病診療所施設整備事業(小児1次対応)
④休日急病診療所運営費助成事業(小児1次対応)
⑤適正受診普及啓発事業

1-2 周産期医療対策
①MFICU 整備事業
②NICU・GCU 整備事業
③周産期医療学寄附講座設置
④東三河分娩施設運営費助成事業

1-3 障害児医療対策
①発達障害医療等の拠点施設整備
②障害児(者)医療に係る研修事業
③障害児(者)医療学寄附講座設置

1-4 女性医師・看護職員確保対策
①院内保育所整備事業
②臨地実習指導者講習会事業
③看護職員就職フェア事業

2. 救急医療体制の構築
①急性期対応医療機関整備事業
②連携支援病床整備事業
③ドクターカー整備事業
④在宅支援病床整備事業
⑤圏域を越えた医療連携のモデル構築事業
⑥災害拠点病院自家発電施設整備事業

3. 精神医療体制の構築
①精神科医療学寄附講座設置
②精神・身体合併症対応病床整備事業
③精神・身体合併症医師派遣事業
④精神・身体合併症対応病床運営費助成事業
⑤認知症疾患医療センター運営費助成事業
⑥認知症の専門医療を可能とするIT技術を活用した基盤整備事業

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